整体さろんMASUDA

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頭蓋仙骨療法と脳の老廃物について2

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スタッフのあやこです。

さて、前回脳脊髄液は脳から末梢神経までの全神経を包む膜の内を満たす液で、栄養の供給と老廃物の回収、脳と神経の保護をしているとご説明しました。

では、脳の老廃物とは何でしょうか?

脳の老廃物と検索しますと、特に注目されている物質として、アミロイドβが出てきます。
アミロイドと言うのは水に溶けない繊維状タンパク質で、アルツハイマー病患者の脳内に目立って蓄積が見られる為、アルツハイマー病の診断基準の一つにもなっています。

人体では通常リンパ系が老廃物を回収し、肝臓などへ運ぶのですが、脳にはリンパ系システムがありません。
しかしながら、2018年7月のNatureでは、Jkipnisによるマウス実験で、脳脊髄液が脳内の老廃物を移動させ、髄膜にあるリンパ管を通して排出する事、髄膜リンパ系が損なわれると認知機能が低下し、リンパ系が修復すると認知機能が回復すると報告されました。

これにより、脳脊髄液が運ぶ老廃物の一つにアミロイドβがあると考えられます。

脳脊髄液のポンプ機能を果たす頭蓋骨の拡大と収縮の動きは、クラニオセイクラルリズムと呼ばれますが、これは簡単に乱れます。
例えば目の酷使、寝不足、疲労、ストレス等で一時的に緊張が緩み辛い状態だったり、歯を食いしばる、眉間にシワを寄せる、手を使う時に肩も力が入る等、無意識の習慣の積み重ねでも阻害されてしまいます。

頭蓋仙骨療法では、この阻害されて動きが悪くなっている所を見つけ出し、適切な圧を加える事で、正常な動きが出る位置に身体自身が戻っていくよう促すのです。

阻害されて部分の動きが良くなり、頭蓋骨全体や、脳から髄膜で繋がっている脊髄神経末端までの動きが同期すると、クラニオセイクラルリズムはより大きく力強くなります。
この動きが身体の隅々まで行き渡ることにより、全ての細胞へ栄養を供給し、老廃物を取り除き、ご自身の身体を100%働かせる事が出来るのです。

最後までお読み下さり、ありがとうございました。